‘循環型社会’ カテゴリー

廃棄物をエネルギー源に転用する

どうしてもリサイクルできない廃棄物は焼却処分となりますが、そのときの熱エネルギーは電力や蒸気として使用しています。これをサーマルリサイクルといいます。

食品廃棄物や家畜の排せつ物、廃材などからメタンを取り出し、エネルギーにして使用する技術も開発されています。ゴミ発電は火力発電と同じく、燃焼させて熱エネルギーを取り出し、ボイラーで蒸気にしてタービンから発電します。

廃棄物焼却施設が小規模な場合は熱回収システムを導入することができないため、ゴミをいったん燃料に加工して大規模発電施設で燃焼させる方式が採用されています。この燃料を「RDF(ゴミ固形燃料)」と呼び、可燃ごみを乾燥させて金属をとりのぞkい、防腐剤を加えて固めることで作成されます。

さらに、バイオマス技術を使って廃油からバイオディーゼルを生成したり、紙屑からバイオエタノールを生成する技術も期待されています。

リサイクルを効率化する技術

desktop

リサイクルには個人個人の意識も重要ですが、技術開発によるとりくみも進められています。その一例が「マテリアルリサイクル」で、廃棄物を再び商品の原料に再生する技術です。たとえば食品容器や廃車自動車、捨てられた家電製品や廃材においてマテリアルリサイクルが活発です。

食品容器については、家庭ごみのおよそ6割の容積を占めるためリサイクル効果は高くなります。ペットボトルや卵のパック、カップ麺の容器などはハンガーやプランターなどに再生されます。とくにペットボトルは消費量が多いため、ケミカルリサイクル技術開発が活発になっています。

プラスチックに関しては、そのまま再利用する材料リサイクルにくわえ、分解して化学原料に作り替えるケミカルリサイクルなどが行なわれています。ケミカルリサイクルは製鉄所で使用するコークスの代替品の製作として利用されています。

廃自動車からは、まだ利用できる部品やリビルド可能な部品を取り出して使用し、残りはシュレッダーダストとなります。シュレッダーダストは埋め立て処理されていましたが、最近ではリサイクルが活躍しています。廃タイヤにおいても、再資源化する技術が確立しつつあります。

パソコンやエアコン、テレビなどの特定家庭用機器にかんしては、家電リサイクル法によって再商品化することが義務付けられています。これらの製品はリサイクル化しやすくする技術が開発されており、レアメタルや金などの貴金属、ガラス、プラスチックが再利用されています。

3Rを実現する技術

循環型社会のためには3Rが必要なことはすでに説明したとおりですが、3Rをサポートする技術がいろいろとあります。

リデュースについては、製品の原材料を合理化したり、長寿命化することが進められています。ペットボトルを薄くしたり、構造を見直して軽くするなどの取り組みがなされ、ペットボトルごみの約4割削減につながっています。また、商品の内容や包装にもくふうがみられ、ケースをコンパクトにしたり、洗剤などであれば濃縮して使用量を減らしたりなどの施策が取れています。家電製品にしても、部品点数を少なくするなどの対策があります。

リユースに関しては、うまくいけばリサイクルのようなエネルギー消費が必要ないため、優先度が高めに設定されています。たとえばコピー機の部品などは、リユースの取り組みが盛んな分野です。

一般人がよく目にするのはリサイクルの取り組みです。再資源化を容易にする「易解体設計」がとられた商品が増えてきており、リサイクルを効率化しています。リサイクルの効率化などの技術が開発されており、リデュースリユースと合わせて「環境配慮設計」などと呼称されることがあります。

循環型社会って何?

recycle

循環型社会とは、リサイクルなどを活用して資源使用を効率化し、ゴミを減らしていく社会のことをいいます。人間が生活していくうえでどうしてもゴミは発生してしまいますが、再利用できないゴミを適切に処理することで天然資源の消費を少なくし、環境負荷を軽減することが重要となります。

循環型社会を作り出すために必要な3Rと呼ばれる要素があります。ゴミを減らす(Reduce)、再使用(Reuse)、再生(Recycle)の頭文字をとって3Rと呼ばれており、それにのっとって資源の有効活用を促すために2001年に改正リサイクル法が施行されました。

まず、Reduceは使用済みのゴミを減らすことをさします。使い捨て商品などを使わないようにし、過剰包装をやめることが必要です。Reuseについては、まだ使えるものを早計に捨てないようにすることです。洗ったり修理すれば使えるモノは、「もったいない」の精神でなるべく使い続けます。

Recycleはペットボトルや牛乳パックを集めて古紙や合成繊維に作り直すことです。これは使用した人が特定の場所にペットボトルなどを集める取り組みが重要です。

お気に入り